こんにちは、霧島もとみです。
ところで受験生のみなさん、
大学受験に挑戦しなければならない理由って、何だと思いますか?
どうして、高校生という若さに溢れた貴重な時間を、受験勉強という地味で大変な行為に注がないといけないのでしょうか?
こんな自問自答を繰り返したことは、誰でもあると思います。
この問いかけには、100人いれば100通りの答えがありますから、正解は人それぞれです。
大事なのは自分なりの答え、自分なりの理由を考え抜いて明確化することです。
なぜなら明確化された理由は、自分を駆り立てるモチベーションとなり、能力を発揮する原動力になるからです。
こうなれば大学受験なんて恐れるに足りません。
逆に、この問いかけを引きずったままでは、受験はまず成功しません。
モチベーションは上がらず、集中力も発揮できずにすぐ横道に逸れてしまうからです。
ですから、大学受験に本格的に取り組む前に、自分自身の「大学受験をする理由」を明確化しておきましょう。
今日は、その参考事例として、僕が大学受験をした理由を紹介します。
答えを持つ際の参考にしていただけたら幸いです。
目次
理由その1 これといった取り柄が無かった
どこか取り柄があるとか、一芸に優れた人なら別に大学なんて行く必要はありません。
その道を極めることで生きていくことが出来るからです。
プロ野球選手とか芸能人とかが分かりやすい例ですね。
それ以外でも、起業家でそういった人が多く存在しています。
僕の場合は、そういう特別な取り柄というものがありませんでした。
だから自然と、高校を卒業したら次は大学に行くというレールを選んでいたような気がします。
それが普通のことだという感覚があり、そのために必要なものが受験だという考えを持っていました。
これと言った取り柄がなく、高校から大学に行くという普通の道を進むために必要な関門が大学受験だったから。
これが1つ目の理由でした。
理由その2 自分の学力が通用するのか試してみたかった
取り柄が無いと書きましたが、実は、そこそこ試験勉強は得意でした。
どの程度かというと、中学生の頃は学年1,000人程度のうち上位10人にはほぼ入っていたくらいです。
高校入学当初は、県内公立トップクラスの進学校の中で、上位5%以内の成績でした。
そこから成績は下降一直線のグラフを描きましたが、やっぱり僕に出来そうな事といえば、勉強くらいかなあという感覚がありました。
そんな中、気にしていたのはいわゆる「難関大学」でした。
東大や京大、阪大や九大、早稲田や慶応などの名の知れた難関大学に自分の力で合格できるのかどうか。
この興味は最初からあったと思います。
これまでは成績が良かったといっても、あくまでローカルな世界の話でしたから、「その辺にいるちょっと頭のいい学生」くらいの価値しかありませんでした。
しかし難関大学に合格するとなれば、「全国の高校生(浪人生)の中でちょっと頭のいい学生」という価値にランクアップします。
これは魅力的でした。
全国大会に出場するような、ワクワクするイメージがありました。
このワクワクが、高校1年生の終わり頃には「難関大学の受験に自分の学力が通用するのか試してみたい」という挑戦心へと変化したこと。
これが2つ目の理由でした。
理由その3 難関大学への憧れがあった
大学で何をするのかということは、高校生の頃の僕は、実は詳しいことは知っていませんでした。
当時はまだまだ就職への登竜門というイメージがあった時代でしたから、
「難関大学に行けば、良い就職先へ行ける可能性が高くなる」
という思いを、安易ですが持っていたと思います。
それに難関大学は、何といっても有名な大学ばかりでした。
有名で、都会に存在し、歴史があって、広大なキャンパスと一流の研究設備がある。
テレビで最先端の研究が紹介されるたびに、難関大学がブランドのように輝いて見えていました。
「せっかく大学に行くなら、こんな大学に僕も通いたい」
こんな憧れのイメージを持つようになっていたんですね。
難関大学への憧れと、そこに行けばより良い就職がしやすいという錯覚とを持ったこと。
これが3つ目の理由でした。
理由その4 難関大学の受験は強力な身分証明だった
進学校の高校生にとって、大学受験は誰にでも分かりやすい明白なゴールでした。
そんな中で「難関大学を受験する」ということは、自分にとって物凄く便利な身分証明でした。
実は、僕自身はどちらかというと不真面目な生徒でした。
昼休みの後の授業中はかなりの高確率で寝ていましたし、家では親に隠れてゲームに熱中していました。
休日はバンド仲間と遊び歩いていました。
こうなると、当然の成り行きで、学校の教師や自分の親が口うるさく注意をしてくるようになります。
その時に「難関大学を受験する」というのはとても強力な身分証明になるんですね。
全国模試でそれを裏打ちできるような成果が出るようになると、もう完璧です。
よほどの事をしない限りは、何も言われなくなるんですよね。
これは僕のような不真面目な人間には相当に魅力的でした。
「大学受験をきっちりやれば、文句言われないじゃん」
高校生にとって最強の身分証明になったことも、実は大きな理由でした。
少し逆説的ですが、「自由な高校生活を送るために大学受験に真剣に取り組む」という側面も受験にはあることを僕は体感しました。
おまけ 今だから分かる、こういう理由を持てば良かったと考えること
以上が僕が大学受験に取り組んだ理由でした。
いかがでしたでしょうか?
僕としては、ちょっと弱い理由だったなあ・・・というのが正直な感想です。
当時の僕はこの理由で満足していましたが、大人になって考えると、人間が動くためのモチベーションになるまでの力にはならない気がします。
だからでしょうか?
僕は受験勉強に完全にはコミットしきれず、何かとちょこちょこと遊んでしまっていました。結果として、難関大学に現役合格はしたものの、第一志望校には合格できませんでした。
僕が越えられなかった第一志望校への合格という壁を越えるためには、今考えると、次のような理由を1つだけでも強く持てばよかったと思います。
・その大学でなければならない理由は本当にあるのか。
・その大学を卒業することで得たいものは何か。
・その大学の環境は、自分にどんなメリットをもたらすのか。
・卒業生に憧れる人物はいるのか。
・在学している研究者に憧れる人物はいるのか。
・その研究者のゼミで、自分が行いたい研究は何か。
これらを明確化することができれば、更に強力なモチベーションが生まれて、必ず合格という結果にコミットできるはずです。
ぜひ大学受験に取り組む前に、自分自身が「大学受験をする理由」を明確化し、強烈なモチベーションを確保してみてください。
絶大な効果があるはずです!
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